中野区の坂道
江戸の昔、新宿四谷の大木戸を出て青梅街道の先のにあった中野の一集落の人口が180人ほどだったと言う地域は江戸府外ののどかな田園風景の中に、坂道など名前を付けるまでもなくかしこに有ったのでしょう。意外に坂名の少ない区内を巡りながら、今や都庁舎を間地かにする一帯には無名ながらも新時代への新たな坂道の風景が出現中でした。
東坂
中野区中南部を東西に走る方南通りのバス停多田照ストップ地点の南台上から坂下の神田川方向の北へ下る坂。坂の西側一帯は東京メトロの車両基地、坂下先は神田川和田見橋をわたり北東方向の十貫坂緑地公園です。
レンガ坂
名前のある坂道の少ない区内の坂道の貴重な一ヶ所。JR中央線中野駅南口西、中野中央通り際から西へ上る坂道は新しく出来た坂道との感じのおしゃれな雰囲気。駅近くの大規模再開発工事などとともにさらに変化をするのでしょう。
駒坂
中野区の南部を東西に走る方南通りの神田川左岸の弥生六丁目にある坂。坂上に広町みらい公園がありここは新宿副都心のパノラマを眺める適地になっています。東京メトロ丸の内線方南町駅東に僅かのところです。
紅葉山公園の坂
中野駅の東方にある中野区文化センター脇にある紅葉山公園にある坂。地形から見ても坂の多い地域と思えるのですが意外と名前のある坂道が少ない中野区内で見つけた坂は、きれいに整備された文化施設脇の坂でした。
紅葉山通りの坂
中央線中野駅東の駅前再開発の大工事中現場の先、中野区文化センター東脇の坂道です。新しく整備されたらしい坂道の風景は中々のもので関係者の美観までも感じ取らせてもらへるような出来栄えの坂道でした。
練馬区の坂道
東京西北部にある本区の面積は23区中最大の方の筈で坂道も多いと思われますが意外と名前のある坂道が少ないこと、都心部各区の坂名の多さに比べその違いに関心が湧くのでしたが、勝手な想像では、往時この地域の人口は少なく往来の人も少なければ取り立てて坂の名付けをするまでもなく一帯の坂などはただ練馬するばかりの原っぱだったとか。
和田の坂
西武池袋線石神井駅の南西にあたる都立石神井公園と石神井松の風文化公園との間を東南の石神井方向から上って北西坂下の三宝寺池方向に下る豊かな武蔵野の自然を満喫できる希少な場所にある坂です。
おさる坂
向山四丁目と貫井五丁目の境を坂上の目白通り方向から坂下の石神井川方向へ下る坂。坂上角にある石碑に庚申の文字が見え、坂上先の御嶽神社や須賀神社また子の聖観世音碑のあることなど相応の場所の古坂と思われました。
どんぶり坂
西部豊島線豊島園駅の西側にある坂で中程が窪みの下って上る薬研タイプの坂道でその形状をどんぶりに富みたてた呼称のようで、一帯を構成している石神井川を含めた豊島園関連の坂道のようです。
中の坂
西武豊島線豊島駅西方の向山三丁目にある坂。豊島園の南方をほぼ東西に走る道を下りまた上る形状の坂は東側にあるどんぶり坂都同様の中程が窪んだ形の坂道となっており変化のある一帯の地形の中の東京郊外の閑静な住宅街の中の坂道となっています。
森光宏明
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